今回は「Outlook で iCloudメール を利用できるようにする方法」についてまとめます。
最近は2段階認証が主流になりつつあり、メール設定も少し変わってきています。 IDとPASSWORDさえあればOK…という時代は終わりつつあります。 今回は iCloudメール を Outlook で使えるようにする方法としてまとめていますが、おそらく Thunderbird や Becky! など 他のメーラーも基本的な流れは同じになるかと思います。 メーラー設定のところだけ読み替えてください。
概要
前提として「iPhone(または iPad、iPod など)」と「Windows PC」がある環境での設定を前提にします。
では、まず大まかな流れですが、以下の3ステップで設定します。
- 2ファクタ認証を有効化
- App用パスワードを取得
- メーラーの設定
メーラー設定では IMAP で ID と PASSWORD を指定するのですが、この PASSWORD には 「App用パスワード」 というものを利用します。 iCloud へログインするときに使う PASSWORD ではいくらやっても設定できないので注意です。
メーラー設定に使う「App用パスワード」を取得するためには「2ファクタ認証が有効であること」が条件になるので、 順番的には上に記載している通り「2ファクタ認証有効化」→「App用パスワード取得」→「メーラー設定」となります。
では、以下で詳しく手順を見ていきましょう。
2ファクタ認証 を 有効化
2ファクタ認証は iPhone から設定を行います。 以下の手順は iPhone 上で操作しています。
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「設定」から「ユーザー名」を選択
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「パスワードとセキュリティ」を選択
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「2ファクタ認証を有効にする」を選択
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「続ける」を選択
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「電話番号」を入力して「SMS」にチェックして「次へ」を選択
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SMSに確認コードが送られるので受信したコードを入力
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iPhone の パスコード を入力 して完了
以上で 2ファクタ認証 が有効化されます。
App用パスワード を 取得
「2ファクタ認証」が有効化されたら、続いて「App用パスワード」を取得します。
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Appleアカウントの管理 を開いて ID と PASSWORD で ログイン
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iPhoneに表示される2ファクタ認証の承認画面で「許可」を選択
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iPhoneに表示された確認コードをAppleアカウント管理画面に入力
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「セキュリティ」にある「App用パスワード」の「パスワードを生成...」を選択
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任意の名称を入力
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表示される「App用パスワード」をメモしておく
Outlook の 設定
以下は Outlook2013 での操作になっていますが、 Outlook2016 もほぼ同じ操作で設定できます。 基本的には自動設定(メールアドレスから自動設定される)でうまくいきます。
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Outlookを起動して、ようこそ画面で「次へ」を選択
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「電子メールアカウントの追加」では「はい」を選択して「次へ」
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「自動アカウントセットアップ」では「電子メールアカウント」で以下の設定をして「次へ」
- 名前
- メール送信時に表示される表示名
- 電子メール
- iCloudメールアドレス
- パスワード
- App用パスワード
パスワードに上記「Appleアカウントの管理」で取得した「App用パスワード」を指定していることに注意します。 iCloudログイン時に使うパスワードだと設定が完了できません。
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しばらく待ちます…
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「完了」を選択
以上ですべての設定が完了です。 これで iCloud メール を Outlook 上で利用することができます。
今回は「Outlook で iCloudメール を利用できるようにする方法」についてまとめました。 ポイントは以下の通りです。
- 2ファクタ認証
- App用パスワード
- メーラーに設定するパスワードは「App用パスワード」
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