今回は「MongoDB を macOS にインストールする方法」についてまとめます。
動作環境
今回、 対象とする環境は以下のような環境とします。
- macOS 10.13.1
MongoDB をインストールす際に関係するファイルやフォルダは以下のようにします。 (基本的に Linux と同じです)
/usr/local/bin └ mongod (MongoDB の本体) /etc └ mongod.conf (起動オプション設定ファイル) /var/lib/mongo └ ジャーナルなどのデータファイル /var/log/mongodb └ mongod.log (ログファイル)
ダウンロード
まずはMongoDBのサイトから macOS 用のMongoDBアプリケーション本体をダウンロードしてきます。
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MongoDBのダウンロードセンターへ移動
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「Server」を選択
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「Enterprise」を選択
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ダウンロードしたいバージョン、OS、パッケージを確認して「Download」を選択
- version
- (基本的に最新のもので問題ありません)
- OS
- macOS
- package
- TGZ
インストール
ダウンロードしたパッケージを適切な場所へ配置します。
初期設定
データ保存ディレクトリ作成
MongoDBはデフォルトだと /data/db
に保存します。
今回は一般的なデータファイル保存先(/var
配下)へ保存するように準備します。
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ターミナルを立ち上げてフォルダを作成
$ sudo mkdir -p /var/lib/mongo
設定ファイル(mongod.cfg)作成
インストールしたMongoDBや準備したデータ保存ディレクトリを設定ファイル(mongod.cfg)に記述していきます。
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ターミナルを立ち上げてファイルを作成
$ sudo vi /etc/mongod.cfg
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以下のような内容を記述( or コピー)
systemLog: destination: file logAppend: true logRotate: "rename" path: /var/log/mongodb/mongod.log storage: dbPath: /var/lib/mongo/ net: port: 27017 bindIpAll: true
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保存して閉じる
パス登録(.bashrc)
もし任意のフォルダ配下へ配置したい場合、以下の手順でパスが通るようにします。
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~/.bash_profile
をなければ作成$ cd ~ $ vi ./.bash_profile
作成するファイルの内容は以下の通り。
.bash_profile
if [ -f ~/.bashrc ]; then . ~/.bashrc fi
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~/.bashrc
にパスを追加(なければ作成)$ cd ~ $ vi ./.bashrc
記述または作成するファイルの内容は以下の通り。
.bashrc
export PATH=/usr/local/bin:$PATH
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上記設定まで終わったら念のためターミナルは再起動
自動起動設定(plist)
macOS で自動起動させるには plist というファイルと launchctl
というコマンドを使います。
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以下のコマンドで plistファイル を作成
$ sudo vi /Library/LaunchDaemons/org.mongo.mongod.plist
作成するファイルの内容は以下の通り。
org.mongo.mongod.plist
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <!DOCTYPE plist PUBLIC "-//Apple//DTD PLIST 1.0//EN" "http://www.apple.com/DTDs/PropertyList-1.0.dtd"> <plist version="1.0"> <dict> <key>Label</key> <string>org.mongo.mongod</string> <key>ProgramArguments</key> <array> <string>/usr/bin/mongod</string> <string>--config</string> <string>/etc/mongod.cfg</string> </array> <key>RunAtLoad</key> <true/> <key>KeepAlive</key> <true/> </dict> </plist>
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自動起動設定の登録
$ sudo chown root:wheel /Library/LaunchDaemons/org.mongo.mongod.plist $ sudo launchctl load /Library/LaunchDaemons/org.mongo.mongod.plist
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自動起動を開始
$ sudo launchctl start org.mongo.mongod
なお、補足として「自動起動の停止」と「自動起動設定の削除」は以下の通りです。
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自動起動の停止
$ sudo launchctl stop org.mongo.mongod
ただし
<key>KeepAlive</key><true />
が設定されていると自動で再起動してしまうので止められません。 -
自動起動設定の削除
$ sudo launchctl unload /Library/LaunchDaemons/org.mongo.mongod.plist
動作確認
MongoDBの起動 (mongod)
基本的には起動時に自動実行されているので起動済みのハズですが、コマンド実行して起動する場合は以下のコマンドで起動します。
$ sudo launchctl start org.mongo.mongod
MongoDBへ接続 (mongo)
MongoDB サーバー (mongod) が起動していれば mongo シェルで接続できます。 以下のコマンドで MongoDB へ接続、切断してみます。
接続
$ mongo
切断
MongoDB Enterprise > exit
MongoDBの終了 (mongod)
意図的にMongoDBを終了する場合、以下のコマンドで終了できます。
$ sudo launchctl stop org.mongo.mongod
ただし、前述の通りただし <key>KeepAlive</key><true />
が設定されていると自動で再起動してしまうので止められません。
この場合、以下のコマンドで自動起動設定自体を削除してしまいます。
$ sudo launchctl unload /Library/LaunchDaemons/org.mongo.mongod.plist
今回は「MongoDB を macOS にインストールする方法」についてまとめました。 参考になったでしょうか? 本記事がお役に立っていると嬉しいです!!
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